Quality and social cost evaluation of the soil generated from disaster waste and tsunami deposition soil which include wood waste - for effective use as a construction earth material -

Abstract
2011年東日本大震災では,震災廃棄物混入土砂や津波堆積土砂が大量に発生した。新たな環境負荷を生まないためにも,これらの発生土砂を建設用地盤材料として有効利用することは,復旧復興のために重要である。しかし,これらの発生土砂には木屑等の有機物が大量に含まれており,地盤材料(例えば建設用盛土材料)として利用するためには,その土質力学特性の評価を行い,適切な用途・箇所に用いる必要がある。また,場合によっては土砂の改質が必要となる。本論文では,大量の木屑が含まれる震災廃棄物混入土砂および津波堆積土砂に,現場と同等の分別方法を用いて粒度分布や有機物含有量が異なる土砂を作成した後,それぞれの土砂に対して盛土材料としての使用可能性を吟味するための土質試験を行った。その結果,適切な対処をすれば,建設地盤材料として実際に利活用できることを示した。また,再生資材を使用する際のコストを検討し,再生資材を利活用することによって社会的コストを減少させることができることを示した。

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