Abstract
高速道路用地内で生育する樹木・草は,道路環境維持のため日々刈り取り・除去されているが,その量は膨大である。道路の維持管理で発生した剪定枝・刈草等の植物類 (以下,植物発生材という) の処理方法として,主として堆肥化プラントが採用されてきた。このたび新しい試みとして植物廃材の熱分解発電プラントが採用されることとなり,その実証実験プラントが東日本高速道路(株)の東北自動車道那須高原サービスエリアに建設された。 本プラントは,廃棄物処理法では 「一般廃棄物の熱分解施設」 に区分される廃棄物の中間処理施設であるが,プラントエンジニアリングの立場から見ると,化学反応によって原料から有用な物質を製造する化学プラントの一種であり,実際その技術開発過程は石油化学プラントのそれと類似している。 本技術報告は,本プラントの開発過程を,1.実験装置 (ベンチスケールプラント) 2.試験装置 (パイロットプラント) 3.実証装置 (テストプラント) 4.商用装置 (コマーシャルプラント) の4段階に区分してその概要を述べたものである。

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