A METAGAME ANALYSIS OF THE RESOLUTION OF CONFLICTS BETWEEN URBAN DEVELOPMENT AND DISASTER PREVENTION

Abstract
長崎市のような斜面都市においては, 都市開発と防災の間に生じるコンフリクトの解消・調整が, 社会基盤整備の実施にとって重要な課題となる. コンフリクト問題を数理的に解析する方法としてメタゲーム理論におけるコンフリクト解析法がある. 本論文では, 都市開発・防災のコンフリクト問題を分析する上で, 相手主体の選好性の認知に際して不確実性が伴う場面に着目する. その上で, コンフリクトの分析者が均衡解として予測または想定した特定の発生事象が相手主体の選好性についての認知が不完全でも保証される選好条件を導出する. すなわち, Robustness 分析手法を開発し, 長崎市の都市開発・防災コンフリクトの事例に適用してその有効性を実証する.