A case of tinea capitis and tinea unguium caused by Microsporum canis.

Abstract
15歳女子の後頭部, 左拇指爪に生じた Microsporum canis による白癬例を報告した. 飼猫が以前から獣医により白癬の治療を受けておりこれが感染源となつた疑いが強い. 爪では基部に白濁があり, KOH 標本にて多数のやや短か目の菌糸を認めた. グリセオフルビン1日500mg1ヵ月間内服を行い, 頭部白癬は1ヵ月後, 爪白癬は4ヵ月後治癒した. 自験例は M. canis による爪白癬の本邦報告第1例である.