Nippon kagaku zassi

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ISSN / EISSN : 0369-5387 / 2185-0917
Published by: The Chemical Society of Japan (10.1246)
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Mitsuo Sato, Naoki Takayama, Satoru Kurita, Takao Kwan
Nippon kagaku zassi, Volume 92, pp 834-838; https://doi.org/10.1246/nikkashi1948.92.834

Abstract:
重油の水素化脱硫に使用したコバルト・ モリブデン・アルミナ触媒について,そこへ沈積したバナジウムおよびニッケルの分布状態を調べるため,触媒の粒子に対してX線マイクロアナライザー法を適用した。 その結果,バナジウムは粒子の表面近傍に片寄って沈積するが,ニッケルは表面も内部もむしろ同等に沈積することが認められた。しかも,このような沈積分布状態は50時間反応の触媒も1000時間反応のものも同様であった。そこで,反応中の金属沈積過程に対して,簡単なモデルを設定しその理由を考察した。定性的な考察によれば,重油中のバナジウム化合物は拡散が遅く反応性に富むが,ニッケル化合物はその逆であるとして実験結果を説明することができる。
Sango Kunichika, Shinzaburo Oka, Takashi Sugiyama, Makoto Ichii, Chozo Inoue
Nippon kagaku zassi, Volume 92, pp 539-542; https://doi.org/10.1246/nikkashi1948.92.539

Takashi Kubota, Takashi Tokoroyama, Tadao Kamikawa, Takaya Nishiyawa, Munehiro Nakatani, Shiro Maeda, Kazuo Ando
Nippon kagaku zassi, Volume 92, pp 1053-1064; https://doi.org/10.1246/nikkashi1948.92.1053

Abstract:
後で述べるように,スクレリンは大阪市立大学理学部の里村幸男教授により発見された特異の生物成長調節作用をもつ物質であるが,著者らはこの物質の化学構造の解明を分担することになり, 1964, 5年頃からこの仕事に参加,爾来10年近くこれに関連した仕事をほそぼそとつづけてきた。この度日本化学雑誌の刊行停止にともない総合論文がなくなるということなので,この最後の機会に,この関係の仕事をまとめ貴重な紙面を汚させていただくこととした。 この研究は,まことにささやかなものであり,誇るような結果も得られていないが,「生物活性主成分の単離→構造決定→合成→副成分の単離,構造決定,合成→系列化合物の合成→生合成過程→生理作用→研究中に発見された反応および物質の研究」という一セットの研究が包含されており,これは1960年代の天然有機化各物研究の典型的なパターンを示すものとして,小さな記念塔的な意味はもっているように思う。
Etsuko Inada, Kiyoshi Shimizu, Jiro Osugi
Nippon kagaku zassi, Volume 92, pp 1096-1101; https://doi.org/10.1246/nikkashi1948.92.1096

Abstract:
2-2型電解質である硫酸カルシウムと硫酸マグネシウムの水溶液について,圧力1200kg/cm2まで,温度15, 25, 40°C,濃度1×10-4~10×10-4mol/lの条件で電気伝導度を測定した。各圧力下での当量伝導度Λは√Cに対して,Kohlrauschの直線関係を満足した。この直線を外挿して得られた無限希釈での当量伝導度Λ0は,圧力に対して極大値をもった。このときの圧力は,水の粘度が極小値を示すときの圧力よりも,やや高圧側に位置していることがわかった。Robinson-Stokesの方法によって求められたCa2+, Mg2+, SO42-イオンの水和数は,圧力および温度によってほとんど変化を示さなかった。イオン対, Ca2+・SO42-, Mg2+・ SO42-の解離は圧力によって促進され,温度によっては妨げられた。これらの関係から,イオン対の解離にともなうΔ〓0, Δ〓0, Δ〓0, Δ〓0を求めた。さらに伝導度によって決められた平衡定数KをFuossの理論式に代入して,イオン対最近接距離aを求めた。イオン対の最近接距離が結晶半径の和より大きいことと,得られたΔ〓の値が小さいことから,イオン対は水分子がイオンの間に介在しているものと考えられた。aは温度の上昇とともに減少したので,イオン対は熱運動が高まるにつれ,次第にイオンの間に水分子をもたないイオン対に近づくという結論を得た。
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