NIPPON KAGAKU KAISHI

Journal Information
ISSN / EISSN : 0369-4577 / 2185-0925
Published by: The Chemical Society of Japan (10.1246)
Total articles ≅ 8,491
Filter:

Latest articles in this journal

Kazunori Shibano, Shuji Yoshizawa, Yuu Ogawa
NIPPON KAGAKU KAISHI, Volume 2002, pp 57-61; https://doi.org/10.1246/nikkashi.2002.57

Abstract:
天然繊維であるセルロースとコラーゲンをミクロン以下の単位まで解繊した超微細化繊維をセメントと混合することにより超微細化繊維-セメント複合体を作製し,その生分解性を調べた.この超微細化繊維-セメント複合体を土壌中に埋設すると,数か月間程度で複合体は砂状に崩壊した.土壌中に埋設した供試体は,土壌に接している部分より細菌やかびにより生崩壊が進行した.DTA-TG法により埋設前後の供試体中のカルシウム成分の分布を分析した結果,カルシウム成分は,供試体の中心部分から外側へと移動していることがわかった.この生崩壊は,次の過程によって進行していることが示唆された ; (1)細菌の代謝に伴って発生する二酸化炭素が,遊離しているカルシウムイオンと反応し,炭酸カルシウムとなる.(2)土壌に面している部分の遊離カルシウムの濃度が低下し,次第に内部にあったカルシウムが外側へと移動する.超微細化繊維は,微生物により分解され最終的には,水と二酸化炭素となると推察した.
Back to Top Top