Abstract
広島大学は、世界の頭脳循環に参画しながら、科学技術イノベーションが次々と社会実装され、SDGsの達成にも繋がるSociety 5.0を実現すべく、未来社会ビジョンを共有する地元自治体である東広島市との間で新しい連携体制を構築した。具体的には、東広島キャンパスに誘致したアリゾナ州立大学と地元自治体であるテンピ市との組織的、日常的、包括的パートナーシップを参考に、Town & Gown Officeを共同で設置し、タウン(街)とガウン(学生や教員)が一体となった街づくりや地域課題の解決のための組織整備を進めている。地方創生とは大規模な社会変革であり、平和都市ヒロシマに隣接する東広島市において、平和を希求する大学が提案するポジティブ・ピース(積極的平和、つくる平和)を具現化するが、広島大学はその中核教育研究拠点となり地方創生を牽引する。