Abstract
星座早見は,天球を平面化したものである。全天を見るタイプの星座早見は,低緯度で観測した場合,南の星空が,かなり歪みのある星座の形になってしまう。これを回避する方法のひとつが,北の空,南の空の2つに星座盤を分けることである。そこで,本研究では,「北の空,南の空に分けた星座早見の地平線の軌跡を,表計算ソフトによって簡単に描く資料を示す。」と目的を設定した。また星座早見に一般には描かれていない天の卯酉線(ぼうゆうせん)も描けるようにした。小・中・高の児童・生徒に対して,この資料の中身をすべて理解させるものではない。指導者に星座早見の地平線の求め方を理解していただき,自作星座早見の活用による授業をしていただくもののである。今後,学校や社会教育施設で,実践していただくことを望むものである。