Abstract
日本における「地域」コミュニティの過疎化と環境変化は、急激である。筆者の「ふるさと」においても、この60年余りの期間、地域は力を失ってきた。その中で、地域における学術に関して、日本学術会議がこれまでに、十分な機能を果たしてきたとは必ずしも言えない。今回、北海道において、地方学術会議in 北海道を開催した。その取り組みを紹介する。今後、①学術会議の課題を地方で議論する場としての役割、②学術の広報的役割、③地域の問題を取り上げる学術会議の役割という3つの役割を、地方学術会議が十分に果たしていくことが期待される。特に、ポスト・コロナにおける地域活性化に関して、日本学術会議の責任は非常に大きい。