Important Points to Consider When Evaluating the Response to Drug Therapy for Lung Cancer

Abstract
肺癌の薬剤療法では個別化医療が進んでおり,遺伝子解析により薬剤の選択は細分化しているが,効果判定において画像診断は重要な役割を果たしている.Response Evaluation Criteria in Solid Tumors(RECIST)v1.1は,簡便で客観性の高い判定方法として,一般臨床では特に進行(progressive disease:PD)の判断根拠として,臨床試験では第三者による客観的評価として広く用いられているが,主にCTやMRIによる腫瘍の最大径のみで判定されるため,様々な欠点を含んでいる.個別化医療の時代ではRECIST v1.1による効果判定の限界も明らかになってきており,機能画像による効果判定や予後予測の研究が進んでいる.本稿では,RECIST v1.1に基づいた効果判定の注意点や問題点,近年の機能画像による効果判定の知見,免疫チェックポイント阻害薬の効果判定の留意点を概説する.