Development of a Self-Rating Scale for Measuring Gratitude-Expression Skills

Abstract
本研究の目的は,感謝表出スキルの実行を測定する尺度を開発することであった。研究1では,2つの質問紙調査から,感謝表出スキル尺度(Gratitude-expression Skills Scale: GSS)の項目を選定し,信頼性,内容的妥当性,基準関連妥当性を実証した。研究2では,縦断調査を行い,感謝表出スキル尺度の再検査信頼性と感謝表出スキル尺度の予測的妥当性を検討した。研究3では,感謝表出スキル尺度の基準関連妥当性を,ロールプレイ法を用いて実験的に実証した。以上の研究結果から,感謝表出スキル尺度に関する妥当性の証拠は実証的に収集され,感謝表出スキル尺度は,特性感謝を測定する既存の尺度とは異なる独自性を備える尺度であると言えるであろう。