Estimation of fatty acid compositions of eight muscles from Japanese Black steers by measuring impedance with touch type electrodes

Abstract
黒毛和種去勢牛の枝肉(n=11)の第6から第7肋骨間の切開面に認められる8筋肉および皮下脂肪について,接触型電極を装着したLCRメータを用いて,1Hz,120Hz,および100kHzにおけるインピーダンスを測定し,またガスクロマトグラフィー法により脂肪酸組成を分析した.胸最長筋では,すべての周波数でオレイン酸割合とインピーダンスとの間に有意な相関が得られた.この結果は,すべての周波数でインピーダンスを測定することにより,胸最長筋のオレイン酸割合を推定できることを示している.皮下脂肪のオレイン酸割合と1Hzにおけるインピーダンスとの間には有意な相関が得られた.胸最長筋のオレイン酸割合と皮下脂肪のオレイン酸割合との間にも有意な相関が得られた.これらの結果から,1Hzで皮下脂肪のインピーダンスを測定することにより,胸最長筋のオレイン酸割合を間接的に推定できることが示された.