Dialogue: Regional Revitalization and Academia From Young People’s Perspective

Abstract
地方創生について、若手の企業家、市役所職員、地方大学教員の立場から話し合う座談会を行った。東京大学大気海洋研究所でウナギの生態に関する研究で博士号取得後に長崎県対馬で漁師として持続可能な漁業を目指す銭本慧氏、観光や地域の振興にとっても重要な施設である、豊橋の道の駅を発展させることに大きく貢献した豊橋市役所の吉開仁紀氏の地域における活動体験を中心に、地方創生のために重要な事柄について話しあった。地域経済の問題点やその地方ならではの価値を新規に見いだすこと、地域住民との調和と対話を現場で重ねて、お互いが幸福になる道のりを模索し、根気よく自分たちの活動の意義や重要性を認めてもらうこと、さらに、こうした地方創生に寄与できる人材の育成として、世界や日本全体から見た地域を客観的に見る視点と地域住民や地域システムの観点からの視点の両方を理解し、活動してゆける人材を育てていくことが重要であると考えられた。