Adjustments for variability and their impact on heritability estimates of the earnings of Banei racing horses

Abstract
ばんえい競走馬の2歳年度獲得賞金記録に対し,未変換および分散補正したデータによる遺伝率推定値を比較し,分散補正の影響を調査した. データは,2005年から2014年の間に生まれ,競走馬登録された重種馬3,125頭のうち,2歳年度のレースに出走した2,302個体の性別,誕生年月,能力検査実施日,獲得賞金,および27,215個体を含む血縁個体である.獲得賞金の分散補正について,2歳年度における獲得賞金(未変換),対数変換および階層別獲得賞金クラス(3,5または7区分)のデータセットを作成した.遺伝分析には,性別,誕生年,月齢を母数効果として含むアニマルモデルを使用した.月齢は,能力検定合格回次の検定実施月と誕生月の記録から推定した.獲得賞金の遺伝率推定値は,未変換(0.16)と比較し,分散補正後の対数変換(0.29)および獲得賞金クラス(0.32から0.36)で高い遺伝率が推定された.