Abstract
カビによって生産されるマイコトキシンについては,これまで数百種類が報告されている.それらの中でも,食品中に混入し,ヒトの健康に害を与える可能性のあるマイコトキシンについては,基準値もしくは規制値を設定することにより,摂取量の低減が図られている.2020年末時点において,日本において規制が行われているマイコトキシンは,総アフラトキシン,アフラトキシンM1,パツリン及びデオキシニバレノールである.本プロシーディングにおいては,それらマイコトキシンの規制値や公定法について紹介する.